小城 喜隆 / 生活介護事業所すずかけ 所長
1 )施設を運営していて感じるやりがいについて教えてください。
毎日、利用者さんと一生懸命バタバタ関わらせていただいている感じですが、それが私にとってやりがいと言っていいのかもしれません。 他には、以前は規模の大きい入所施設にいたのですが、そこに比べて職員集団が小さいので、各職員の利用者と関わる姿が見えやすく、職員の利用者さんに対するいろんな思いに触れる事ができて勉強になります。また、事業所内で起こることをタイムリーに共有しやすいので、いつも、みんなで一緒に悩むことができているという実感が持ちやすいと思います。もちろん、職員間で思いがぶつかり合うこともありますが、思いのぶつけ合いも楽しいものです。小さい集団の良さを味わっています。
2 )現在の施設での悩みはなんですか。
支援の中心は、誰でもなく、利用者ご本人なのですが、利用者のご家族と関わらせていただいていると、利用者ご本人に関わる周辺の方の「暮らしにくさ」に対応できていないと感じます。 支援は、切り取られた時間だけではなく「暮らし」に対する支援なので途切れがないと思います。24時間、365日です。一つの事業所だけでそれをカバーするはもちろん無理です。いろいろな機関と連携をとりながら支えるのが基本であると思いますが、タイムラグができてしまうので目の前の「今、この時」に何もできていないもどかしさがあります。
3 )理想とされていることと今とのギャップはありますか。
かっこよくライフワークバランスを考えて、うまく仕事の配分をして、時間内に仕事を終わらせて、その他の時間も充実しているという暮らしが理想だと思いますが、職員と一緒に利用者さんの支援をしていると、利用者さんと向き合うことに力を注いでしまい、所属長としての業務をつい後回しにしてしまう自分がいます。そうなると、残業しなきゃ追いつかないこともあって…「働き方改革」しなくちゃいけませんね(笑)