西村 潔 / 京都総合福祉協会 理事長
1 )理事長はこれまで違うジャンルでお仕事をされてきましたが、福祉の現場に来られてどのように感じられましたか。
行政で36年間仕事をしてきましたが、そのうちの13年間は保育園や学童クラブの待機児童対策や福祉に関する予算調整などを担当していました。この法人にお世話になり、施設運営や事業を実施する側の事情や課題がわかる立場になりましたので、両方の立場の経験が生かせればと考えています。
2 )現場との距離感が近くなって職員の声をよく耳にする機会が多くなったと思いますが、どのように感じられましたか。
現場で働いている職員の方々を見て、頑張っているなぁと改めて感じますね。特に今年はコロナ禍の中で、感染防止対策をしながら支援するのは本当に大変だと思います。協会の職員には力があると実感しました。
3 )これまでに、印象に残っているエピソードがあれば教えて下さい。
実は、行政で仕事をしている時に、この北山ふれあいセンターの設立に関わっていました。このセンターが利用者や地域のために日々活用されていることを嬉しく思います。
4 )この協会の魅力を教えて下さい。
いくつかありますが、法人の歴史が凄いと思います。法人は、先の戦争が終わって10年しか経っていない頃、法律や行政の施策が整わない中で、家族の皆さんと共に、様々な取組を手作りで開拓してきた歴史があります。そういった歴史がある協会で働いていることに誇りを感じます。もう一つは、安心して働ける環境です。法人は、処遇改善を進め、皆さんが安心して働き続けられる環境づくりを進めています。
5 )最後に協会の職員に、そしてこの協会ではたらきたいと考えておられる方にメッセージをお願いします。
福祉は、困りごとを抱えた人を幸せにする仕事なので、人と関わることが好きな人、人を支えたいと思う人に入って欲しいと思います。もちろん、知識や技術も大事ですけれども、そういった思いが福祉の仕事をする上で1番大事だと思います。
さらに、私から職員の皆さんにいつもお願いしている事が3つあります。1つは心身ともに健康であること、2つは仲間を大切にすること、3つは福祉を志した動機、初心を大切に持ち続けることです。これから皆さんの前には様々な壁が立ちはだかることもあると思いますが、その壁を乗り越えるためにも3つのことを大切にして欲しいと思います。